江戸時代から北前船の港町としてにぎわってきた岩瀬。北前船とは江戸時代から日本海側を北海道から大阪まで往復していた船のことです。旧北国街道（大町新川町通り）には、かつて川岸を背に廻船問屋が立ち並び、往時の繁栄がうかがえる明治期の建物が今も多く残っています。また、大町通りにある北前船廻船問屋「森家」は北前船の歴史を残す国指定重要文化財です。1878年に建築され、屋敷の随所に全国各地の材料を使った贅を凝らした造りを見ることができます。

高さ20m、富山港と岩瀬のまち並みを一望できる展望台です。琴平神社にある「常夜燈」をモデルにデザインされており、灯篭のようなシャープな立ち姿が特徴です。「常夜燈」は、北前船の時代には燈台の役目を果たしていたとされ、船の航海安全が祈られました。晴れた日には富山湾とともに、遠く立山連峰を望むことができます。

海王丸パークは「海の貴婦人」帆船海王丸を中心としたベイエリアで、「恋人の聖地」に認定。また、富山湾が「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟した記念モニュメントもあります。隣接する新湊大橋は日本海側最大級のスケールを誇る斜張橋。歩行者専用通路もあるので日本海と立山連峰の絶景を楽しみましょう。もう一つのおすすめは、すぐ近くにあるきっときと市場。富山ならではの美味しい、新鮮な海の幸が満載、食事や買い物が楽しめます。

かつての北前船主の蔵が立ち並び、漁船がずらりと係留されている内川は、港町情緒があふれるまち歩きが楽しめます。ノスタルジックな雰囲気も漂う美しい風景は「日本のベニス」と言われています。また、内川にはステントグラスをはめ込んだ橋や、屋根付きの歩行者専用など個性豊かな12の橋があります。内川観光遊覧船に乗れば、水上から眺めることもできますよ。

加賀前田家二代当主前田利長が築いた高岡城の城跡を明治に開放した、日本有数の水濠公園。市街地にありながら約20万㎡もの広大な敷地を誇り、豊かな水と緑あふれる憩いの場所として親しまれています。また、この公園は全国的な桜の名所として知られ、日本さくら名所100選にも選ばれているスポットです。