万葉歌人・大伴家持がこよなく愛した雨晴海岸は白い砂浜、岩礁、青松が続く日本有数の景勝地です。富山湾越しに見る3000ｍ級の立山連峰の眺望は、季節や天候によって変化し、多くのカメラファンをとりこにしています。雨晴海岸から氷見市の松田江の長浜までは「白砂青松百選」・「日本の渚百選」に選定。源義経が奥州へ落ちのびる途中、にわか雨の晴れるのを待ったという「義経岩」があり、「雨晴」の地名の由来とされています。

日本を代表する漫画家、藤子・Ｆ・不二雄先生は、富山県高岡市で少年時代を過ごしました。ここでは、さまざまなエピソードや資料を通じて、漫画家への憧れを育んだこの地での足跡を紹介しています。数多くの原画や愛用の品物なども展示され、ファン必見のスポットです。オリジナルショートムービーの上映や藤子・Ｆ・不二雄先生の作品を自由に読めるライブラリーなどもあります。

「高岡御車山祭」で高岡市内を巡行する豪華絢爛な「高岡御車山」は国の重要有形民俗文化財・無形民俗文化財に指定。また「高岡御車山祭の御車山行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。高岡御車山会館では祭りの様子を、４Ｋの高精細画質シアターで紹介。施設がある一帯は「山町筋」（国の重要伝統的建造物群保存地区）と呼ばれ、商家の土蔵造りの家が立ち並び、風情あるまち並みです。また、高岡大仏は銅器の街・高岡のシンボルとして親しまれています。

曹洞宗の名刹・高岡山瑞龍寺は、加賀藩二代藩主前田利長公の菩提寺。江戸初期・禅宗の典型的な建物群で、壮大な伽藍配置様式の典雅な美しさは必見です。仏殿、法堂、山門が国宝に、総門、禅堂、高廊下、回廊、大茶堂が重要文化財に指定されています。